無水エタノールを使った「アルコール除菌スプレー」の作り方!手指に使える消毒液!
2020/02/2(更新:2020/10/8)
- 「手ピカジェル」など消毒液が売り切れてない!
- 「無水エタノール」でどうやって手の消毒液を作るの?
そんな疑問を解決します!
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新型コロナウィルスの影響で、手や指を消毒するアイテムが続々品切れになっています。
前回の記事で「消毒用エタノールで手の消毒ができる!」と紹介しましたが、ついに消毒用エタノールも品薄状態に・・・。
そこで、この記事では「アルコール消毒液の作り方」をご紹介したいと思います。
手指用の消毒液は、「無水エタノール」で作ることができますよ。
「手ピカジェルがない!消毒用エタノールがない!」
専用の消毒液が買えない時にお役立てください。
【内容】
- 作り方(薄め方)
- 無水エタノールで作っても大丈夫?
- 容器について
- 注意すること
手指用・アルコール消毒液の作り方-「材料」
消毒液を作る材料は、この2つです。
消毒液の材料
【材料】
- 無水エタノール
- 精製水
無水エタノールや精製水の値段は?
【価格】
- 無水エタノール:約1500円
- 精製水:約100円
(各500ml)
無水エタノールと精製水を合わせても、1600円ほどで買うことができます。
(エタノールの値段は店舗やメーカーによって変わります)
無水エタノールや精製水はどこに売っている?
両方とも、ドラッグストアや薬局で購入できます。
ネットショップにもあります。
<無水エタノール>
【楽天】無水エタノールP [500ml]
(追記:2/12現在品薄です)
精製水がない!水道水やミネラルウォーターで薄めてもいい?
メーカーが推奨しているのは精製水ですが、もし精製水がない場合は、代わりに水道水やミネラルウォーターで薄めてもOKです。
ただし、「ミネラルなど不純物」が混ざっているため、精製水より長持ちしにくい。早めに使いきるようにしましょう。
<追記4/7>
精製水が品薄なため、人工呼吸器に使えず困っている方がいます。供給が追い付くまでは、できるだけ「水道水やミネラルウォーター」で代用したいですね。
無水エタノールを使った「アルコール消毒液の作り方(薄め方)」
それではさっそく「手指に使えるアルコール消毒液」を作りましょう。
作り方は、たったの3STEP!
作り方
【約100ml作る場合】
- 無水エタノール80mlを入れる。
- 精製水20mlを加える。※
- 混ぜる。
※無水エタノールと精製水の割合は、おおよそ4:1。
ビーカーで作るもよし。容器に目盛りを書いて足すもよし。
簡単にできます!
【保存について】
作った液は、直射日光を避け涼しい場所に置きましょう。その他注意点は、記事後方をご確認ください。
※分量は基本4:1でOKですが、無水エタノールは精製水と混ざると「収縮」し体積が少し減ります。そのため無水エタノール80mlに精製水20mlを加えても、100mlに満たない。「精製水を少しだけ多めに入れ全体量を100mlに調整する」と丁度いい濃度になるようです。
(参考:健栄製薬鰍フサイト)
無水エタノールは掃除(洗浄)以外に使ってもいいの?
ところで、商品パッケージには、掃除に使えることが記載してあり、「用途以外には使用しないでください」との説明書きがあります。
これを読むと消毒液を作れないのでは?と不安になってしまいますよね。
無水エタノールで消毒液は作れるか聞いてみた!
でも大丈夫。
製造販売元である健栄製薬に問い合わせてみたところ、OKの回答をもらいました。
無水エタノールで消毒液は作れます。
健栄製薬のサイトでも紹介されていますので、安心してお作りになってくださいね。
ちなみに無水エタノールとは、こんな製品です。
↓
無水エタノールとは
無水エタノールは、エチルアルコールと呼ばれるアルコールの一種。
99.5vol%と濃度が高く、「水拭きできない電子機器」や「電化製品」の洗浄などに使われています。
すぐ蒸発するので、そのままでは殺菌効力はないが、70〜80%に薄めると「消毒用エタノール」になり、アルコール消毒液として使うことができます。
消毒液を入れる「スプレーボトルやプッシュ式容器」について
消毒液を入れる容器は、何でもいい訳ではありません。
「高濃度のエタノール(アルコール)」に対応している商品をお勧めします。
パッケージを確認しよう
表に「アルコール可」となっていても、裏に「高濃度は不可」と小さく書かれている物もある。使用の際は、お気を付けください。
専用ボトルが無いときの入れ物
- 100均スプレー容器は使える?
- ないときの代用品は?
詳しくはこちらにまとめています。
↓
手指のアルコール消毒「正しいやり方」
TVで「正しい消毒方法」を紹介していました。
↓
消毒液を手や指に「正しくつける方法」
- 手の平にしたたるくらい液をつける。
- 爪や指の間などにも「すりこむように」しっかり擦り合わせる。
こんなにも??って感じるくらい手につけ、そして揮発する前に「素早くすりこむ」のがコツらしい。
手指をアルコール消毒する「タイミング」
- 食事の前
- 菌のありそうなものを触った後
- トイレの後
- 帰宅後etc.
消毒は予防ではなく、「菌をリセットする」のが目的。
なので、消毒のタイミングは「食事の前とか、トイレの後」が効果的なのだとか。
ただし、消毒だけでは汚れは落ちない。
「手洗い」の後、手を乾かしてから「消毒液をつける」といいそうです。
<追記>
「スプレーするとウィルスが舞い上がる恐れ」もあります。外でスプレーするなどして、なるべく吸わないよう気を付ける。心配な方は、スプレーではなくプッシュ式などを使うといいでしょう。
アルコール消毒液を何度もつけると「手荒れしないのか?」
アルコール液で何度も消毒をすると「手あれしないか」心配になりますよね。
TVでこんなことも言っていました。
↓
”何度も消毒していると、手荒れの恐れあり。手荒れして手の表面がガサガサになると、ウィルスが付着しやすくなるので注意。”
繰り返し「消毒」をすると、やはり手荒れします。
手がガサガサにならないように、消毒後には「化粧水やクリームをつけて保湿ケアをする」といいですね。
無水エタノール「使用上の注意」
それから、無水エタノールは高濃度のアルコール液。簡単に作れるけれど、使い方を誤ると危険です。
注意事項を必ず確認して、正しく安全に扱いましょう。
主な注意事項
【主な注意事項】
- 火のそばで使わない。
- 目や口などの粘膜につけない。
- フタをしっかり閉め、直射日光の当たらない涼しい場所に保管する
- 誤飲しないようラベルを貼ったりなど配慮する。
もし目や粘膜に触れたら
「大量の水で洗い流す」こと。
もし飲み込んでしまったら
「水を飲ませて吐かせる」等の処置をし「医師の手当て」を受けること。
もし皮膚に異常を感じたら
「使用を中止」。医師や薬剤師などに相談すること。
<消毒用エタノールの使い方>
また、無水エタノールの容器には「消毒液」として使う場合の注意事項が書いてありません。
下方にパッケージの写真を載せますので、手作りする際にはお目通しくださいね。
*
買ってはいけないメタノール!買い間違えに注意
あと、買い間違えにもご注意ください。
無水エタノールと同じ陳列棚には、「メタノール」というよく似た名前の商品もあります。
この「メタノール(燃料用アルコール)」は有毒。人体につけると危険です。間違えて買わないようにしましょう。
最後に
無水エタノールで「消毒液を作る方法」をご紹介しました。専用の消毒液を買えないときにご活用ください。
【作り方】
- 無水エタノール80mlを入れる。
- 精製水20mlを加える。※
- 混ぜる。
※無水エタノールと精製水の割合は、おおよそ4:1。
もし無水エタノールを変えなくても大丈夫。大事なのは、「石けん」での手洗いです。
「石けん」で丁寧に洗えば、手の除菌はできるそうですよ。
こまめに手を洗って、今できる感染予防をしていきたいですね。
<追記4/7>
「無水エタノールと精製水」は、現在品薄が続いています。供給が追い付くまでは、代わりのもので乗り切りましょう。
●手は、石けんで除菌!
●物は、石けん水でふいたり、ハイター消毒液が有効です!
【関連記事】
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