無水エタノールを使った「アルコール除菌スプレー」の作り方!手指に使える消毒液!
2020/02/2(更新:2023/10/01)
- 「無水エタノール」でどうやって手の消毒液を作るの?
- 精製水がないときはどうしたらいいの?
そんな疑問を解決します!
***
新型コロナウィルスの影響で、手の消毒が当たり前の日常になりました。
そんななか、「自分で作れないかな?」と考える方もいらっしゃることと思います。
そこでこの記事では、手指に使える消毒液の作り方についてまとめました。
店先に並ぶのは濃度不明なものばかり。自分で作れば殺菌力の高い消毒液を作ることができますよ。
【内容】
- 作り方(薄め方)
- 無水エタノールで作っても大丈夫?
- 容器について
- 注意すること
★作り方の動画はこちら★
無水エタノールを使った「アルコールスプレーの作り方(薄め方)」
材料はこの3つ。
消毒液の材料
【材料】
- 無水エタノール
- 精製水
- アルコール対応容器
消毒液の作り方
作り方はたったの3ステップ!
【約100ml作る場合】
- 無水エタノール80mlを入れる。
- 精製水約20mlを加え100mlにする。※
- 混ぜる。
※無水エタノールと精製水の割合は、おおよそ4:1。
ビーカーで作るもよし。容器に目盛りを書いて足すもよし。
簡単にできます!
(参考:健栄製薬鰍フサイト)
【保存について】
作った液は、直射日光を避け涼しい場所に置きましょう。その他注意点は、記事後方をご確認ください。
※<分量について>覚えやすいよう4:1と表記していますが、無水エタノールは精製水と混ざると収縮し体積が少し減ります。そのため実際の精製水の量は20mlよりほんの少し多めに入ります。
無水エタノールや精製水について
価格は?
- 無水エタノール:約1500円
- 精製水:約100円
(各500ml)
無水エタノールと精製水を合わせても、約1600円ほどで買うことができます。
(エタノールの値段は店舗やメーカーによって変わります)
どこに売っている?
ドラッグストアや薬局で購入できます。
ネットで買う場合は、送料がかかるので若干割高に。
<無水エタノール>
無水エタノール(500mL)
もし精製水がないときは?水道水やミネラルウォーターで薄めてもいい?
売り切れてない場合は、代わりに水道水やミネラルウォーターで薄めてもOK。
ただし、「ミネラルなど不純物」が混ざっているため、精製水より長持ちしにくい。早めに使いきった方がいいそうです。
(メーカーは精製水を推奨しています)
<追記>
精製水が品薄な場合は、できるだけ「水道水やミネラルウォーター」で代用しよう(人工呼吸器を使っている方など必要な方に届くように)。
無水エタノールは掃除(洗浄)以外に使ってもいいの?
ところで、商品パッケージには、掃除に使えることが記載してあり、「用途以外には使用しないでください」との説明書きがあります。
これを読むと消毒液を作れないのでは?と不安になってしまいますよね。
無水エタノールで消毒液は作れるか聞いてみた!
でも大丈夫。
製造販売元である健栄製薬に問い合わせてみたところ、「消毒液を作れる」との回答をもらいました。
無水エタノール(ケンエー製品)で消毒液は作れます。
健栄製薬のサイトでも紹介されていますので、安心してお作りになってくださいね。
ちなみに無水エタノールとは、こんな製品です。
↓
無水エタノールとは
無水エタノールは、エチルアルコールと呼ばれるアルコールの一種。
99.5vol%と濃度が高く、「水拭きできない電子機器」や「電化製品」の洗浄などに使われています。
すぐ蒸発するので、そのままでは殺菌効力はないが、70〜80%に薄めると「消毒用エタノール」になり、アルコール消毒液として使うことができます。
消毒液を入れる「スプレーボトルやプッシュ式容器」について
消毒液を入れる容器は、何でもいい訳ではありません。
「高濃度のエタノール(アルコール)」に対応している商品をお勧めします。
アルコール対応じゃない場合、容器が変形したり溶けだすことがあるのでお気を付けください。
パッケージを確認しよう
表に「アルコール可」となっていても、裏に「高濃度は不可」と小さく書かれている物もある。高濃度の消毒液を入れる際は、よく確認しましょう。
専用ボトルが無いときの入れ物
- 100均スプレー容器は使える?
- ないときの代用品は?
詳しくはこちらにまとめています。
↓
無水エタノール「使用上の注意」
それから、無水エタノールは高濃度のアルコール液。簡単に作れるけれど、使い方を誤ると危険です。
注意事項を必ず確認して、正しく安全に扱いましょう。
主な注意事項
【主な注意事項】
- 火のそばで使わない。
- 目や口などの粘膜につけない。
- フタをしっかり閉め、直射日光の当たらない涼しい場所に保管する
- 誤飲しないようラベルを貼ったりなど配慮する。
もし目や粘膜に触れたら
「大量の水で洗い流す」こと。
もし飲み込んでしまったら
「水を飲ませて吐かせる」等の処置をし「医師の手当て」を受けること。
もし皮膚に異常を感じたら
「使用を中止」。医師や薬剤師などに相談すること。
<消毒用エタノールの使い方>
また、無水エタノールの容器には「消毒液」として使う場合の注意事項が書いてありません。
下方にパッケージの写真を載せますので、手作りする際にはお目通しください。
*
買ってはいけないメタノール!買い間違えに注意
あと、買い間違えにもご注意ください。
無水エタノールと同じ陳列棚には、「燃料用アルコール(メタノール)」という消毒液っぽい名前の商品もあります。
この「燃料用アルコール(メタノール)」は有毒。その名の通り、アルコールランプなどの燃料に使います。
人体につけると危険なので、間違えて買わないように気を付けてください。
手指のアルコール消毒「正しいやり方」
TVで「正しい消毒方法」を紹介していました。
↓
消毒液を手や指に「正しくつける方法」
- 手の平にしたたるくらい液をつける。
- 爪や指の間などにも「すりこむように」しっかり擦り合わせる。
こんなにも??って感じるくらい手につけ、そして揮発する前に「素早くすりこむ」のがコツらしい。
手指をアルコール消毒する「タイミング」
- 食事の前
- 菌のありそうなものを触った後
- トイレの後
- 帰宅後etc.
消毒は予防ではなく、「菌をリセットする」のが目的。
なので、消毒のタイミングは「食事の前とか、トイレの後」が効果的なのだとか。
ただし、消毒だけでは汚れは落ちない。
「手洗い」の後、手を乾かしてから「消毒液をつける」といいそうです。
<追記>
「スプレーするとウィルスが舞い上がる恐れ」もあります。外でスプレーするなどして、なるべく吸わないよう気を付ける。心配な方は、スプレーではなくプッシュ式などを使うといいでしょう。
アルコール消毒液を何度もつけると「手荒れしないのか?」
アルコール液で何度も消毒をすると「手あれしないか」心配になりますよね。
TVでこんなことも言っていました。
↓
”何度も消毒していると、手荒れの恐れあり。手荒れして手の表面がガサガサになると、ウィルスが付着しやすくなるので注意。”
繰り返し「消毒」をすると、やはり手荒れします。
手がガサガサにならないように、消毒後には「化粧水やクリームをつけて保湿ケアをする」といいですね。
まとめ
長い記事になりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。
分かりやすくなるよう表にまとめましたので、さくっと読みたい時にチェックしてくださいね。
最後に
消毒液の作り方についてご紹介しました。
注意事項に気を付けながら、安全にお作りいただければと思います。
もし無水エタノールがなくても大丈夫。大事なのは手洗いすること。
手を石けんでしっかり洗って、感染予防に努めましょう。
【関連記事】
●物用「ハイター消毒液」の作り方
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