ハイター消毒液の作り方!容器や保存・注意点について詳しく解説!
2020/02/14(更新:2021/10/30)
- アルコール消毒液がない。
- ハイターで消毒液が作れるらしいけど、どんなふうに作るの?
- 容器や保存はどうしたらいいの?
そんな疑問を解決します。
ハイターは水で薄めるだけで「次亜塩素酸ナトリウム」という、消毒液になります。
手指の消毒はできないけれど、ドアノブなど物の消毒に使えます!
コロナやノロウィルス、災害時の感染対策にぜひお役立てください。
(※次亜塩素酸ナトリウムを使った消毒は、厚生労働省も推奨している方法です)
<関連記事>
●手の消毒液の作り方!
【内容】
- ハイター消毒液の作り方
- 容器や保存
- 注意事項
ハイター消毒液の材料
材料から、解説します。材料は3つ
- キッチンハイター(又は衣料用のハイター)
- 水
- ペットボトル(500ml)
ハイターは「塩素系漂白剤」を使う
ハイターといっても、色々種類がありますよね。
消毒液になるのは、塩素系漂白剤「次亜塩素酸ナトリウム」を含んだ製品です。
「キッチンハイター」か「ハイター(衣料用)」を使います。
●キッチンハイター 塩素系漂白剤
●ハイター(衣料用) 塩素系漂白剤
※「ワイドハイター」は酸素系漂白剤。次亜塩素酸ナトリウムを含んでいないので、消毒液を作れません。
ハイター消毒液の作り方
それではさっそく作っていきましょう。消毒する箇所で、濃さを変えます。
- ドアノブなど手に触れる物なら【濃度0.05%】
- 体液で汚れた物・トイレなら【濃度0.1%】
@ドアノブ用【濃度0.05%】の作り方
【分量】
- 水:500ml
- ハイター:ペットボトルのキャップ1杯「5ml」
作り方は簡単!
ペットボトルに、水とハイターを入れて混ぜればOK。
濃度を0.05%にするとドアノブや取っ手、ベッドの柵など「物の消毒液」として使うことができます。
A体液で汚れた物用【濃度0.1%】の作り方
【分量】
- 水:500ml
- ハイター:ペットボトルのキャップ2杯「10ml」
同様に混ぜ合わせればOK。
濃度を0.1%にすると「便・嘔吐で汚れた物の消毒液」として使えます。
0.1%の濃い液は、家族に感染者がでた場合の「トイレの消毒」にも有効です。
●トイレの消毒!
500mlが多すぎて使いきれないときは、量を減らして作ってください。
購入から3か月以上のハイターは濃い目に作る
ハイターは、何もしてなくても少しずつ濃度が下がっていきます。
ですので、購入から3か月以上たっている場合、上記の希釈よりも「少し濃い目」に作ることをお勧めします。
3か月以上の方は、こちらをチェック。
↓
●ハイターの希釈表
また、いつ買ったか分からない、3年以上たっていそうなときは、濃度が低い可能性が高いです。新しいハイターに買い替えましょう。
●ハイターの捨て方!
ハイター消毒液の容器について
少量作るならペットボトルが作りやすい
ハイター消毒液を少量作るときは、500mlのペットボトルが作りやすいです。ただし、ペットボトルに作ると、飲料とそっくりになるので注意!
一度に使いきれないときは、ラベルを貼るなど「誤飲対策」をしてください。
スプレー容器に入れてはいけない
スプレー容器に移し替えると、便利そうですよね。でも吸い込むと「呼吸器に異常をきたす恐れがある」のでNGのようです。花王が注意喚起していました。
花王Q&A:スプレー容器に入れていいの?
ハイター消毒液の「保存」について
また花王は、保存についてこのように記しています。”希釈した液は、次亜塩素酸ナトリウムが分解されやすい。希釈液は保存せずその都度、必要な量を作る。”
希釈液は数時間〜1日で効力が低下します(濃度が薄いと早い)。
消毒をしたつもりでも、効力がなければ「無駄」になってしまうので気を付けてくださいね。
多めに作る場合は「1日を目安に使い切る」のがポイントです。
ハイター「取り扱いの注意事項」
ハイターを扱うときは、下記のことにお気を付けください。
【注意事項】
- 手袋をつける。
- 酸性の洗剤と混ぜない。
- 換気する。
- 布物に付けない。
- 水拭きする。
- 金属製品は「よく水拭きする」。
特に気を付けたいのはこちら。
↓
手指には使えない!
ハイターなどで作った消毒液は、「手指には使えません」。
<花王Q&A:手指に使ってもいいの?>
金属製品は消毒後に「よく水拭きをする」
ドアノブなどの金属製品は腐食しやすいです。消毒後は「よく水拭き」をしておくこと。
また、メーカーに聞いたところ「金属製品以外についても、全て水拭きをした方がいい」とのことです。
ハイター消毒液は「次亜塩素酸水」ではない
ちなみに「次亜塩素酸水」という名前がよく似た商品がありますが、ハイターで作る「次亜塩素酸ナトリウム」とは別物です。
ハイター消毒液は、人体に有害。
異なる物質なので間違えないように、気を付けてください。
他にも注意点はあります。商品パッケージをよく読み安全にお使いくださいね。
<Kao製品情報キッチンハイター、ハイター>
ハイターで消毒したい8つのスポット!こちらにまとめています。
↓
まとめ
●ハイターは、水で薄めるだけで「次亜塩素酸ナトリウム液」という消毒液になります。
●購入から3か月以上経過している場合は、少し濃い目に作った方がいいです。別記事「希釈表」を参照ください。
●また、ハイターは刺激の強い洗剤。手の消毒はできない。スプレー容器にうつしての使用はNGです。
●ハイターは金属を腐食する恐れがあるので、拭いたあとは丁寧に水拭きをしましょう。他の場所についても水拭きをしておきます。
最後に
ハイター消毒液は、新型コロナだけでなく、色々な感染予防に使えます。
- インフルエンザやノロウィルス
- 食中毒
- 災害時の除菌etc..
必ず役立つハイター消毒!
もしもの時に、ぜひお役立てください。
【関連記事】
●ハイター消毒液の使い方
●ハイターの希釈表
●マスクの洗い方!
●手の消毒液の作り方!
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